このような患者に対しては、従来の染色体分析を行っても診断がつかないことがありますが、SNPマイクロアレイ法は従来の染色体分析より解像度が高いので、本法による検査により診断がつく場合があります。
SNPマイクロアレイは、コピー数変化のみならずコピー数変化を伴わない変化も検出します。
わが国では、自閉症診断における細胞遺伝学的マイクロアレイの有用性は確率されておりませんが、自閉症スペクトラム障害患者の検査としても有用であるという論文が、小児科学分野で権威のある学術誌に掲載されています。1
より利便性の高い、患者様一人ひとりに適した検査が可能に
2008年以来、60,000件を越えるSNPアレイ解析を米国で実施
米国臨床遺伝専門医会(ACMG: American College of Medical Geneticists)のガイドライン2は、コピー数多型(CNV: copy number variation)を検査するための細胞遺伝学的マイクロアレイ(CMA: Cytogenetic microarray)は、下記の所見を示す患者の出生後評価における第一選択の検査として推奨されるとしています。
*1 / International Standard For Cytogenomic Arrays Consortium: 診断用マイクロアレイの標準化やDatabase構築を目指した国際標準Cytogenomicアレイコンソーシアム
*2 / Online Mendelian Inheritance in Man: NCBI(National Center for Biotechnology Information)が作成したヒト遺伝子変異と遺伝性疾患に関するデータベース
検査項目名 | Reveal®SNPマイクロアレイ 小児領域 |
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必要検体 | ヘパリンナトリウム採血管(緑キャップ)または口腔内粘膜スワブ <マイクロアレイのみを依頼する場合> 小児および成人:4ml 幼児:2mlまたはスワブ検体4本 <弊社で染色体分析を実施後にマイクロアレイを依頼する場合> 小児および成人:8ml 幼児:4ml、スワブ検体不可(検査所要日数を短くするために上記の血液量が推奨されます。) |
検体保存条件 | 血液検体は冷蔵、スワブ検体は常温 |
検査所要日数 | 21-28日(ラボコープ・ジャパンにて検体を受領した日より起算) |
備考 | ご出検には、検査依頼書とReveal®SNP
マイクロアレイ(小児領域)質問票への記載が必要です。 本検査は、米国Laboratoty Corporation of AmericaR HoldingsのCenter for Molecular Biology and Pathology (North Carolina)で実施します。本検査は、AffymetrixRのCytoScan®HD Cytogenetics Solutionを活用しています。 |